構造用合板の種類と規格

建築資材構造用合板の種類と規格、寸法・サイズの規定、等級規定をQ&A方式で初心者向きにわかりやすく解説しております。

◆構造用合板の基礎知識(もくじ)

◆構造用合板とはどのような建築資材ですか?構造用合板の主な用途・特徴について

◆構造用合板とは?

 構造用合板(こうぞうようごうはん)とは、その名の通り建築物の構造耐力上、主要な部分に使用する合板のことで「Kプライ」とも呼ばれている建築資材です。

 最も広く知られている合板にベニア板がありますが、合板は文字からも「板を合わせる」と読むことができるように複数枚の板を貼りあわせて製造されます。

 製造では原木(丸太のことです)の表面をだいこんや人参などのカツラムキのように薄く剥き単板を造ります。

 この薄く剥いた板を水分がしっかり抜けるまで乾燥させ、その後、強度を強く保持するために板の繊維が直交になるように接着剤で貼り合わせながら合板は製造されます。

 合板は建築に限らずあらゆる用途で仕樣される高い強度を保持する資材ですが、構造用合板はその中でも建築物の主要構造部に使用される建築資材でもあるため、より厳しい規格によって製品が分類されております。

◆耐水性と安全性について

 構造用合板の性能は強度等級性能には別項でも解説している通り「1級」「2級」の2つの等級に分類されております。

 構造用合板の分類は「曲げヤング係数」「曲げ強さ」「面内せん断強さ」などの強度性能があり、また合板を接着する接着剤の「耐水強度」によっても分類されております。

 板を重ね合わせて製造される構造用合板は、その強度は確かに高まるものの接着剤を使用して合板を形成するため、熱や水によって接着剤の接合部分にズレやヨレが生じる可能性がある点は否めません。

 その為、構造用合板の施工では下地材として設置した場合には必ず表面に「防水処理」を施し「耐水性」を高め、接着剤部分への水や湿気の浸透を防止する必要があります。

 現在の建築現場では多くの集成材や合板が使用されるようになってきておりますが、まだ歴史の浅い製造方法でもある事から合板の確実な安全性、強度保持性能が確認されるのは数十年後の話になるでしょう。

◆構造用合板の欠点・デメリット

 構造用合板は、主に木造建築物の「軸組構法」「枠組壁工法」の壁下地材・床下地材・屋根下地材として用いられております。

 構造用合板は建築資材としては主に下地材としての利用が大半であることからも、壁面の見た目の美しさなどが問われる事は少ないため、合板表面の木目や節などがまばらであっても大きなデメリットとなることはありません。

 但し、合板の結合部分に使用される接着材の成分の中には「ホルムアルデヒド」が含有されているため、建築業界では暗黙の了解としてホルムアルデヒド放散量が最も少ないF4等級の構造用合板を使用するようになっております。

◆構造用合板の規格では厚み、寸法・サイズの規定はどのように定められているのですか?

◆構造用合板の規格はJAS規格によって規定されている

 構造用合板は壁や床の下地材として使用されている建築資材ですが、この構造用合板の規格基準は「JAS規格」によって規定されております。

 JAS(Japanese Agricultural Standard)とは日本農林規格の事を示し、この規格は1950年に農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律として制定されております。

 この法規は「JAS法」と呼ばれますが、建築資材に限らず幅広い規定を制定している法規でもあり、また近年になり違反者・違反事業者に関する罰則もより厳しい処置を下すようになり、2011年以降に関しては違反者や店舗やWEBサイトで自らが違反した内容を告示する事を義務付けた事で有名です。

◆構造用合板の寸法・サイズについて

 構造用合板の寸法は、建築物の使用用途によって以下のサイズに分類されております。

 以下に代表的な寸法とサイズ、及び主な使用用途についてまとめます。

【構造用合板の寸法・サイズと主な用途一覧表】
構造用合板の寸法・サイズ主な用途
910mm×1820mm屋根下地・床下地
910mm×2440mm枠組壁工法
910mm×2730mm木造軸組工法
910mm×3010mm木造軸組工法

 尚、JAS規格による構造用合板の厚み、寸法、幅、長さの規定は以下のとおりです。

【構造用合板の厚さ(厚み)・幅・長さ規定一覧表】
項目寸法・サイズの規定
厚さ7.5mm〜30mm以上
900mm・910mm・1220mm
長さ1800mm・1820mm〜3010mm