構造用合板の種類と規格

建築資材構造用合板の種類と規格、寸法・サイズの規定、等級規定をQ&A方式で初心者向きにわかりやすく解説しております。

◆構造用合板の種類・特類の解説(もくじ)

◆構造用合板の特類の意味とは?合板の種類と特長について

 構造用合板の特類とは合板を製造する際の接着性能の指標を示す分類のひとつです。

 JAS規格では構造用合板の規格を満たしているかどうかを検査する指定検査機関に接着の程度を示す検査を行うことをぐむ付けており、構造用合板の接着性能は合板性能検査によって「特類」「1類」の2種類に評価されます。

 尚、特類は検査によって耐水性が高いと判断される構造用合板に与えられる等級であり、1類よりも耐水性に優れる建築資材であると言えます。

 また、1類は耐水性に乏しい構造用合板に評価されるため、雨水の侵入の恐れのある場所や湿気のある場所で1類の構造用合板を使用することはできません。

※特類は接着の程度を示す検査指標

 現在の建築現場で使用される構造合板の主な用途は、常時湿気を伴う可能性を持つ床や壁の、そして屋根の下地材としての利用である為、構造用合板を下地材に使用するケースでは接着性能が「特類」の性能を持つ資材を使用するのが通常です。

【接着の程度を示す指標】
類別解説
特類湿潤状態で接着性能が確保される構造用合板
1類雨水の侵入、浴室などで接着性能が確保できない可能性を持つ構造用合板

◆構造用合板の分類について

 構造用合板に限らる話ではありませんが、古くから合板の原材料として使用していた木材は「広葉樹」と呼ばれる木材です。

 現在日本で使用されている構造用合板の大半は外国から輸入された木材であり、日本はトップクラスの「木材使用国」としても有名です。

 しかし、近年は自然保護の観点から、広葉樹木材の使用を抑制する動きが高まり、現在では構造用合板の50%以上が針葉樹による合板となっております。

 尚、構造用合板の種類の分類では、この広葉樹や針葉樹などの「原材料」による分類の他、前述した「接着性能」による分類、そして構造用合板の「構成」などによって分類されております。

◆JAS規格が定める合板の種類

 構造用合板の規格を定めるJAS規格では、合板の規格を以下の種類にまとめております。

 構造用合板は多くの合板の種類の中でも建築物の体力構造上、主要な部分に使用される合板である事から、その強度や曲げに強い素材であることが求められます。

【合板の種類と標準的な寸法・サイズの目安一覧表】
種類標準的な寸法・サイズの目安
普通合板ベニヤ板等。(厚み2.3mm〜24mm、幅910mm〜1220mm、長さ=1820mm〜 2430mm)
コンクリート型枠用合板ラワンと複合の2種。(は厚み12mm・15mm、幅=600mm・900mm、長さ=1800mm)
構造用合板構造用合板の厚み・幅・長さ規定一覧表参照
難燃合板難燃処理を施した普通合板。(厚み5.5mm以上)
防炎合板薬剤加工を施した仮設用合板。(厚み2.3mm〜4mm)
天然木化粧合板主に内装用に天然銘木の装飾板が貼られた普通合板。
特殊加工化粧合板主に内装用に天然銘木以外の装飾パネルが貼られた普通合板。

◆構造用合板の等級検査にある1級・2級の診断基準とは?強度を示す等級について

◆構造用合板の強度を示す等級

 構造用合板の等級は、構造用合板の強度性能によって1級・2級の2つの等級に分類されます。

 尚、強度の等級検査では
●曲げヤング係数
●曲げ強さ
●面内せん断強さ
 と呼ばれる検査が行われ各種検査の基準を満たした構造用合板に等級がつけられております。

【構造用合板の等級検査項目と基準】
検査項目構造用合板1級検査構造用合板2級検査
曲げヤング係数
曲げ強さ-
面内せん断強さ-

◆1級合板と2級合板の普及状況について

 一般木造建築物の外壁下地、床下地、屋根下地などに使用されている構造用合板の大半は2等級の輸入品です。

 これは、2等級の構造用合板であっても一定の強度を保っている為であり、また性能的にも検査をしっかりと受けた2等級の合板で基準をクリアできる為です。

 もちろんより設計や壁材等に限るなど条件によっても優れた強度性能を保持する1等級の構造用合板を使用する場面もありますが、1等級の製品はやはり価格も高くなる為、今後一般に普及するにはコスト面の低価格化が期待されます。

 また日本の建築木材の多くは輸入に頼っている現状もある事から、経済市場の影響を受けやすく木材全般の価格高騰化などを招く可能性が常にある点も今後の建築課題と言えるでしょう。